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今回は下半身についてのノンバーバルコミュニケーションを理解していくよ
上半身の方が部位は多いけど、実は下半身の方が観察するのも簡単だし、重要な情報が多いよ
ノンバーバルコミュニケーションの基本的な内容と上半身についての記事はここから読んでね!
体の中で最も正直な部分とは?
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そもそも下半身なんてそんなに意識して見ないよー
確かに下半身はじっくりと観察することはないかもしれないね!
だからこそ重要なんだよ!
特に足は相手の事を理解しようとするなら絶対に観察しよう!
足はノンバーバルコミュニケーションの中でも最も正直な部分
人のノンバーバルコミュニケーションを読み取ろうとする時、多くの人は相手の顔から観察を始めて上から下へと視点を移動していくのではないでしょうか?しかし、虚勢を張って本心を隠す為に一番嘘をつくのは顔です。そこで重要になるのが下半身で、特に足を注目して観察すると良いでしょう。
人は様々な環境の中で嘘をつく事や作り笑いをする事を覚えていきます。しかし、多くの人は自分の足に関心を向けている人はほとんどいないのではないでしょうか?ましてや他人の足となると尚更です。
足は緊張やストレス、喜びなど様々な感情を表しています。これらの事から体の部位の中でとても正直といえます。これには人間が進化してきた中での理由があります。
足はどのように進化してきたか?
足は長い年月の中で移動するための主な手段になっています。敵から逃げて生き残るにも足を使うのが第一の手段です。人間は言葉を話すようになるずっと前から周りの脅威に即座に反応し、足を使って動き出してきました。
大脳辺縁系の働きで止まる、走って逃げる、敵を足で蹴って攻撃するなど人間の足は必要に応じた対応をしてきたのです。この反応は古代から私たちに組み込まれているので、危険なものや不愉快なものが近づくと先史時代と同様に反応します。この反応には順番があります。
『逃走か闘争』と言われています。
①固まる 人間は同じ脅威を同時に見て同時に反応することによって、また周囲の人たちの行動に反応し、同じ行動をすることによって生き延びてきました。
集団が脅威に晒されている際、全員がその存在を確認していなくても周りと同調し反応することで脅威に対処してきたのです。この危険や脅威が現れた際、まず固まることで敵を観察し逃げるか隠れるかを判断しているのです。これらの反応は古代から変わることはなく今もそのように行動しています。
②逃げる もし敵に見つかった場合や勝てる相手ではないと判断した場合は逃げる行動にでます。これは固まる行動で脅威を排除できなかった場合の第二の行動になります。
③戦う 逃げ切れない場合は戦うことになります。生物は自分の遺伝子を残すことが優先目標とされているので、逃げ切れないと判断した場合は種を残す為に戦います。ですので、人は危険や脅威を感じた際、逃走するか闘争するかになります。
これらの反応はノンバーバルコミュニケーションとして現れます。現代では外敵と直接戦う機会は少なくなりましたが、嫌いな人や不快な人など『本能的に逃げる必要がある』と判断した場合はこれらの判断を元にした。ノンバーバルな行動が無意識に現れます。
下半身のノンバーバルコミュニケーション①
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なるほどー足って昔からの反応があるから正直なんだね!
そうだね!ここからは具体的な感情別に足が示す行動を見ていこう!
喜びを伝える足
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喜びを伝える足は小刻みに動いたり跳ねたりします。人は喜びや自信などのプラスの感情を得ると基本的に重力に逆らうように行動します。
例えばサッカーなどのスポーツでゴールを選手が決めた時、観客が合図なしに同時に跳ねたり飛び上がったりします。これらの反応はプラスの感情を表しています。
他にもポーカー大会に出場している選手が役が揃った時にテーブルの下で足を上下に揺らすなどを無意識にして喜びを表しています。
しかし、テーブルの下の足の反応はどうやって見るのかと疑問に思った人もいるでしょう。そんな時は座っている相手の肩やシャツに注目しましょう。足が小刻みに揺れたり弾んだりすると肩やシャツが震えて上下に動きます。わずかな動きですが観察してみましょう。
嫌悪感を伝える足
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私たちは不快なものや嫌いなものから体の向きを逸らす傾向があります。上半身は相手の方を向いていても足先は相手の方を向いていない、そのような場合は相手に興味がないあるいは嫌悪感を抱いていると考える事ができます。それは現在いる場所から離れたいというサインになります。
また、座って足を組んでいる状態で嫌悪感やストレスを感じると組んでいる足の方を軽く蹴り上げるような動きをします。相手と話している時にこのような行動が見られて場合、話題や話し方を変えた方がいいかもしれません。
他にも、座っている状態や立っている状態でも足を固めているような仕草や椅子のパイプに足を絡めている行動をしてる時は不安やストレスを感じている可能性があります。ここでも固まるという反応が出るのです。
快適さを伝える足
足を交差させて立つ行動は快適さを表しています。他の人と一緒に立って話している時、足を交差(片方の足を一方の足の前に持ってきて足を交差させる)とバランスが悪くなります。
前記したように安全という面で言うと外敵や脅威が襲って来た場合、足を交差させていると固まる事も逃げる事も難しくなります。なので大脳辺縁系か快適さを感じた時だけこの行動をさせるのです。
他にも親密な関係や愛情ある関係性だと足が一緒にいる相手を真似して(模倣行動)触れ合う事があります。
例えばカップルがお互いに座っているとします。会話は少なく一見仲が悪そうに見えるかもしれませんが、テーブルの下の足に注目してみると、お互いに足で触れ合い戯れているような行動をとっている場合があります。
これはテーブルがあることで周りの視線から自分たちの足が見えていないと思い込むことで自分たちの本心に近い行動をすると考えられます。その他にも足には沢山の感覚受容器があり、その経路の先が脳の中で性器の興奮が登録されている場所に近いという理由もあります。
ぜひ喫茶店などで他の人の足を観察してみて観察力を上げてみましょう。
縄張りを示す足
立ち方や足の広げ方で自分の縄張りを示しているかどうか理解する事ができます。
足を大きく広げている程、主張する縄張りが広くなっています。例を上げると軍人や警察官などは立っている時は大きく足を広げている人が多いと思います。これは周りに自分の自信や縄張りを主張していると見ることができます。
ここで大切なのが人と関わりを持つ際、自分の領域を広げすぎない事です。自分の領域を主張し過ぎる事で相手は不快感を抱く可能性があります。軍人や警察官など権威が重要な職では有効な手段ですが、それ以外の人はこれらの行動をしない方が無難です。
下半身のノンバーバルコミュニケーション②
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でも下半身には足以外にも部位はあるよね!
それにはどんな意味がるんだろう?
足ほど重要とはされてないけど色々な意味があるよ!
一緒に理解していこう!
腰が伝えること
退屈している人は立ったまま腰を左右に揺らす傾向があります。抱っこした赤ちゃんを揺らす動作に似ています。腰を揺らすと内耳のリンパ液と感覚毛が動き、その感覚が大きな落ち着きをもたらします。
その他にもストレスを感じている人は座ったまま腰と胴体を前後に動かすことがあります。この反応は激しいストレスに晒された場合に多くこの反復運動をすることによって落ち着きを得ようとしています。
また、自閉症スペクトラムのような精神障害を持つ人もこのような仕草がみられる場合があります。
生殖器が伝えること
生殖器には多くの末端神経が集中しており触ると落ち着きや冷静さを得ることができ、心地よさも感じます。
子供がこのような行動をすることがありますが過度に心配する必要はありません。また股間を掴む仕草は注目を得るためや男らしさを誇示するためなど様々な理由があると考えられています。
最も有名な人ではマイケルジャクソンがこの仕草をダンス中にしていました。今ではエンターテイメントの一般的な動作になっていますが、当時はかなり衝撃的だったそうです。
オススメのアイテム
『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』は、元FBI捜査官である著者が、表情やしぐさなどから相手の心理を読み解く方法について解説している本です。
この本は、人々が見落としている感情や考えを表すしぐさの意味や、相手のボディランゲージから心理を読み取る術を平易な文章で解説しており、著者が実際に体験した事例なども書いてあるので読みやすいと評価されています。
ノンバーバルコミュニケーションを学ぶならこの本が入門書として最適だと思います。
『FBI捜査官が教える「しぐさ」の実践解読辞典407』は、体の各部分ごとのあらゆる「しぐさ」と心理的な意味がよくわかる実践ガイドです。この本は多くの読者からの要望に応えて生まれた決定版手引書であり、読者に対して即座に役立つ407項目を提供しています。
先ほど紹介した本を読んでからこの本を辞書のように使うとより一層ノンバーバルコミュニケーションを理解でき、実生活でも使うことができます。
とりあえずこの2冊を読めば問題ないです。
まとめ
Image by Mohamed Hassan from Pixabay
なるほどー下半身の特に足はノンバーバルコミュニケーションを理解する上でかなり大切だね!
そうだねこの記事や他の記事を読んでもっと理解していこう!
今回はノンバーバルコミュニケーションの下半身に焦点を当てて解説しました。これらの知識を得るだけではなく、実際の生活で使って見てくださいね!
例えばデートなどパートナーと出かける時にこの知識を活かして相手を観察して良好な人間関係を築くヒントになるかもしれません。
商談などビジネスの場面でも使えますので積極的に実生活で使いましょう。